個人事業主として活動して1年経ってました

公開日:

最終更新日:

個人事業主として活動して1年経ってました

フリーランスとして活動し始めて1年以上経過しました。
思い返せばあまり深く考えずに独立したな・・・と思う時もありますが、何かと勉強に悩みに多い1年だったかなと思います。

今のところは生活に困らない程度に稼ぎつつ、スケジュール進行も自身で管理できる案件ばかりなので自由にやれています。
また基本の条件として「フルリモート」を条件としているので、9割程度の仕事は全て在宅で完結できています。

技術ブログの趣旨とは違った内容になりますが、会社員時代と現在のフリーランスとしての働き方や状況の変化や、心境の変化など率直に感じたことを書き出していきたいと思います。

会社員時代と現在の状況の変化

まず会社員時代と現在のフリーランスとで比較して、大きく変化したのは「通勤時間」「仕事の進め方や受け方」「休暇」です。
人によってはメリットともデメリットとも取れる内容になると思いますが、軽くまとめていきたいと思います。

通勤時間について

まず働き方の変化として、基本的に全ての業務においてフルリモートなので、「通勤」という概念がなくなりました。
対面での打ち合わせなどの要望がない限りはずっと在宅での作業です。

コロナ騒動もワクチン接種が進み、少し落ち着いた様子になってきたので、会社への通勤が再開している方も多いのではないでしょうか。
会社員として働いていた時によく考えていたことですが、基本的に出社して作業に取り掛かったり、先方の事務所などに足を運んで対面での打ち合わせが当たり前だったので、「出勤時間がもったいない」「移動時間の合間に作業してもあまり捗らない」といったことを考えることが多かったです。

最近は会社員の方でもフルリモートで働いている方は一定数いると思うのでそこまで珍しくないことかもしれませんが、自宅のデスクがそのまま仕事場になる環境は個人的に非常にありがたいです。

仕事の進め方や受け方について

仕事の進め方についてですが、自分自身で案件を整理してスケジュールを立てて進めることができます。
とはいえ、もちろん納期はどの案件にもつきものなので全てが思い通りというわけではありませんが、「今日は午前と午後で2案件並行して進めよう」「夜に時間が空いたら別案件を前倒しで進めておこう」といった感じで、自分の裁量で進められるのは精神的に少し楽になりました。

会社員時代もどちらかというとみっちり仕事を詰めてやるタイプだったのですが、詰めたら詰めた分だけ他の案件にアサインされたりする機会が増えるので、経験としては良かったのかもしれませんが、あまり気が休まったことはなかったです。(性分上の問題もあるかもしれませんが・・・)

仕事の受け方についても同じで、自分で案件の取捨選択をすることができます。
これも今までの経験上の話ですが、会社に所属してしまうとどうしても分業になってしまうことが多かったです。
今のところ8割がたはコーディングやPHPの簡単なバックエンド処理を中心に仕事を受けていますが、残り2割はデザインや要件定義などの上流工程の仕事を受けたりもしているので、ある程度マルチに仕事を受けられるのは気分転換やちょっとした息抜きになっていますし、勉強になることが多くありがたいです。

休暇について

これは先ほど書いた仕事の進め方と同じ部分もありますが、休暇についても自分のスケジュールの立て方次第で比較的自由に組むことができます。
案件を詰め込んでしまって休みがほとんど取れない月があったりするのですが、その代わりに次の月には一気に3連休や4連休を計画的にとれるのもフリーランスの特権ですね。

会社員時代には「有給休暇」という休んでも給料が保証されるという素敵な制度がありましたが、もちろん自由に申請できるわけもなく、周りとスケジュールの折り合いを見て、せっかく取得できたと思ったら結局緊急の対応があったりなど・・・
基本的に定休日以外の休みや長期の休暇は取りにくいのが一般常識的な感じでしたが、フリーランスになってからは本当に欲しい時に欲しい分の休暇が取れるようになったという感じです。

フリーランスとして活動する上でのデメリット

ここまではフリーランスになってからのメリット部分が比較的目立っていますが、「ここは会社員の方がよかったな」と思う部分ももちろんあります。
私が現状感じているフリーランスのデメリットもまとめてみました。

何も活動しなければ仕事がなくなる

会社に所属していれば営業して仕事をとってくる人がいる、もしくは会社としてのブランドが確立されていればある程度仕事の依頼が舞い込んでくるものですが、フリーランスはあくまでも個人としての実績や人脈次第なので、ただ仕事をこなしていくだけではなかなか継続して仕事をもらえないです。

といっても私自身は積極的に営業活動をしているわけではないですし、人脈もほとんどないので、仕事を依頼いただいた方々に紹介をしてもらったり、定期的に連絡を入れたりなど、小さなことでも何か自分からアクションを起こすように意識するようになりました。
元々自分から声かけをするのが苦手で、そういった意味では会社員時代の方が与えられた仕事に対して集中することが第一だったので、考えるべきことが増えてしまったなと思います。

新しい技術に触れる機会が少なくなる

仕事は自分で取捨選択はできますが、基本的には即戦力として参加することになります。
もちろん常に同じ技術で通用する案件ばかりではないので、細かな部分では新しい技術に挑戦したりというのはありますが、全く知識のない領域を勉強しながら開拓していくのは私の中では精神的にかなり負担なので、自分ができる範囲内の仕事を選ぶことが多いです。

できる範囲内の仕事ばかりをやっていると、どうしても新しい技術に挑戦することが少なくなってくるので、意識的に調べるようにしないといけないなと感じるようになりました。

会社員時代は同僚や上司、または別会社と連携をしながら知識のない領域を共有してもらったり、他人のコードをレビュー・修正する機会が多かったので、自然と新しい技術に触れたり、挑戦したりする機会は多かったように思います。

仲間がいないと孤独を感じやすい

フリーランスとして活動する前は、周囲の環境や人に依存することなく仕事を進めたいと思っていたのであまり気にしていなかったのですが、やはり人との関わりが少なくなると孤独を感じるようになりました。

現状はデスクに向かって一人で黙々と作業を続けることが多く、打ち合わせなどがなければ全く人と喋らない日もあるくらいなので、チームや組織で協力して制作をするのも悪くないなと思うようになりました。
今思い直してみると、上司や同僚に相談ができる環境というのは、息抜きとして大きなウェイトを占めていたのかもしれません。

まとめ

フリーランスになってみた現状を振り返りながら書き出してみましたが、思うこととしてはフリーランスになって良かった部分もあれば、考え直してみると会社員の方が良かった部分もありました。
今年の4月でようやく1周年で、いつまで続けられるかもわからない状態ですが、まだそれなりに案件があるうちは頑張って続けたいとは思っています。

ただ、先でも書いたように最近は孤独を感じたり、取り残されているような感覚を感じることが多くなってきたので、精神的に負担が大きくなるようであれば、もう一度個人事業主と会社員とどちらがいいかをしっかり考え直す必要はあるかなと思います。

関連記事